大阪谷町6丁目のスポーツ鍼灸整骨院『久保鍼灸整骨院/KUBO LAB』

#874-食べないダイエットによるリバウンドの危険性-

POSTED:2016/11/02 CATEGORY:BLOG

確かに食べへんかったら、脂肪は減ります。

ただ、そうは問屋がおろしません。

実際に行われた実験をご紹介。

時は第二次大戦中の米軍で行われた半飢餓実験(ミネソタスタディ)というものがあります。

32名の健康な人を対象に24週間にわたって推定必要エネルギーの20~60%の食事に制限しました。

体重は平均23%(例えば60㎏の人で約46kgになる計算ですね。)減少しました。

このとき、最も減少したのは、体脂肪で65%、除脂肪体重(LeanBodyMass略してLBMと呼ばれます。最近は体重ではなく、こちらを重要視する考え方も広まっています。)は17%の減少でした。

ここだけ見ると、絶食は素晴らしいって事になりそうですが、怖いのはここから・・・

実験後、普通の食事に戻すと16週間かけて元の体重に戻っていきました。

そうです、あくまで体重だけの話・・・

実験前と体重は同じですが、体脂肪が元の状態よりも多く、LBMは20週間かけても戻りませんでした。

これは、【ウェイトサイクリング現象】あるいは【ヨーヨー現象】と呼ばれ、リバウンドを繰り返すと脂肪が増え、筋肉が減り、基礎代謝が低下し、太りやすい身体になります。

短期的に結果を求めた場合、『食べない』事は手っ取り早いですが、やはり適切な栄養摂取と運動が良いと言う面白くない結果になってしまいます。笑

ちなみに、食べないと、身体に蓄積しているエネルギーを使って生命を維持しようとします。

皆さんがイメージするカロリーを消費するという事がこれに当たるかと思います。

優先順位としては、まづは糖質がすぐに使われ、次に脂肪が使われ、比較的タンパク質は保持されます。

しかし、長期間飢餓状態が続くと、タンパク質も使われてしまいます。

脂肪の減少はあまり大きな問題(もちろんなくはないのですが・・・)ではありませんが、タンパク質の減少は命を脅かします。

体タンパク質の減少が5%を超すと、免疫機能の低下や筋力の低下、傷の治りが悪くなるなどの症状が出て来ます。

30%を超すと生命の危機です。

死にます。

末期の飢餓状態では、抑うつ気分、無感情、無気力、浮腫、血圧や心拍出量低下、下痢などの症状が見られるそうです。

食べないダイエットは怖いんです。

食べ過ぎも怖いですけど、結局はバランスです。

はい、面白くないですね。

そうです、『本当の事は面白くない』んです。

中島らも先生もおっしゃってましたね。

最近、栄養ネタが続くのは、栄養学の本を読んでて知識をもう一度整理しようと思ったからです。

わかりやすいですね。

しばらくお付き合いくださいませ。笑

 

明日は、SOCIO OSAKAの試合です!

土曜日も試合!

チャレンジディビジョンは今年こそ上位進出を狙いたい大会です!

怪我なく良い試合をしてもらえるようにサポート頑張ります!

 

あっ、今日は17:00~クボトレキッズもあるで~!

お待ちしております♪