大阪谷町6丁目のスポーツ鍼灸整骨院『久保鍼灸整骨院/KUBO LAB』

#2028-根性論-

POSTED:2020/10/21 CATEGORY:BLOG

先日、ソフトボールの練習後のミーティングで子供達に、『最後に勝負を分けるのは根性やで。』『選手として成長するには、しんどい時、嫌な時、きつくて力抜きたい時に、根性出してやり切れるかやで。』と言う話をしました。

いわゆる【根性論】を推奨したような形ですね。

ま、僕としては、どうって事ないし、普段思ってる事を話しただけなんですが、その後のスタッフミーティングで監督に『久保コーチが根性論の話するなんて珍しいな。嬉しかったわ。』と言われまして、あっ、そうか、と。

僕は、先輩方にも自分の意見を言いますし、どちらかと言うと、前時代的な野球界に否定的な部分もあり、理論や理屈を大切にしよう、という意見を言ってきました。

走り込み、投げ込み、素振りの数を重視、みたいな部分には、リスクや質について僕なりの意見もありますし、その辺が、アンチ根性論者に映っていたのかも知れません。

そういう意味では、こういう認識のすり合わせは大事ですな。

ミーティング大切やわ。

あっ、飲ミーティングやけどね。笑

必要悪です。笑

練習後に、スタッフで飲むのは絶対に必要なんです。笑

そこで、色んな意見を出し合ったり、確認し合ったり。

うん、ステキ。笑

 

もとい。

僕は、どちらかと言うと、理論派というほど、頭も良くないんですが、『効率』とか『理論』を大切にするスタンスはあります。

ただただ『走り込む』とか、『投げ込む』とか、『素振り』とかね。

あんまり好きやない。

こんだけ走ってて言うのもアレやけど。笑

量に限界はあるけど、質に限界はないと思っています。

ま、ある程度の量をこなさないと、質もクソもないんですが。

最初っから、効率的とか近道はないです。

これはイチロー選手も言ってましたね。

遠回りに思える試行錯誤が実は、最善で、近道なんだ、と。

 

確かに、それもそうなんですが、子供のうちから量で勝負するスタンスは、故障のリスクも高くなるので、僕は否定的です。

そりゃそれなりに上手くなるやろけど、小学生で野球人生を終えるなんて悲し過ぎますからね。

促成栽培と言うか、伸びしろを消してしまってるだけなんです。

覚せい剤を体力の前借りと呼ぶような感覚です。笑

あっ、飯トレも一緒ね。

促成栽培にしか過ぎない。

栄養は大切やけど、個別性を見極めず、チームで一律でやるのは間違ってる。

なんやろね、子供のうちは、自分で考える子を育てたいですよね。

色んなやり方を教えた上で、選ぶのは自分だよ、というスタンスで指導したい。

もちろん、型にハメる事もある。

それは、【枠】を知る事で、枠の外を知れると思うから。

それが、【粋】ですね。

例えば、投げ方、打ち方、捕り方、基本的な枠は教えます。

でも、基本の先は、自分で探すもの。

それぞれに合う合わんはあるやろしね。

やりやすいのを選んだええ。

ちょっと、逸れそうやから、改めて根性論のお話。

根性論が不要なわけではないんです。

根性は必要。

理不尽に耐える力も必要。

根性って、やり切る力、やり抜く力の事。

ストレスに耐える力、ですよね。

心理的ストレス、肉体的ストレス色々あるけど、そこに耐えれるかどうか。

根性論は嫌われるけど、『やり切る力』って聞くと、アンチ根性論の人も、大事やと思うよね?!

僕が、嫌いなのは、根性論そのものではなく、根性論を振りかざし、経験則だけで指導するような指導者が嫌いなだけなんです。

指導者として、進歩、成長しようという謙虚なスタンスがない人が嫌い。

自分が完璧やと思ってる。

人間は学ぶ姿勢を失ったら終わりです。

 

結局ね、大切なのは、根性か理論かって二元論ではないという事。

だって、どっちも大切やもん。

根性×理論=能力 ですよ。

二元論してるやつはバカ。笑

どっちも大事。

理論を追い求める事も必要やし、時には理不尽に耐え抜く根性も必要。

水飲めない日があってもいいんちゃう。

ずっと走り込みの日があってもいいんちゃう。

その負荷の見極めをするのが指導者であるべき。

超理論派の熱血派がおってもええやん。

で、チームである以上、スタッフもチームであるべきなんです。

色んなバランスがある。

全員が同じタイプのコーチでも良くないと思うしね。

今の、サッカースクールとかは、偏見かもやけど、熱血根性派を排除して、『褒めて伸ばす』一辺倒に感じます。

違うかったら教えてね。

でも、それぢゃそこそこの技術は身に付くけど、たくましくなるかね?!人間的にタフになるかね?!

そういう部分って必要ないんかな。

下手やけど、試合になると結果を残す選手って、技術より気持ちで戦うタイプ。

そういう選手、僕は好きやけどね。

全て何事も、うん、スポーツに限らず人生そのものが、バランスが大切で、総合力の戦いですからね。

そこわかって目指してたら、自分と逆の人間の大切さもわかるしね。

だからってバランス見極めず、オールウェルカムの姿勢は危険。

うん、バランスって難しい。

僕は、バランスが苦手だ。笑