二百五発目-風邪には風邪薬??-
POSTED:2014/11/26 CATEGORY:BLOG最近、風邪ひいてる人多いですね。
寒暖差も激しいですし、体調を崩しやすい時期ですもんね。
ま、それはええとして、そもそも「風邪」って何なんですかね??
テレビCMやマスコミ、お医者さんの絶大な影響もあり、「風邪」って病気があって、さも万病の元みたいに言われますけど、厳密には違うんですよ。
言い方悪いけど、騙されてるんです。
そもそも、「風邪」という病気はなく、呼吸器系のウィルス感染症を総称した一般名です。
正式には「急性上気道感染症」などと呼ばれます。
つまり、「風邪」というのは、呼吸器系の疾患であり、「お腹にくる風邪」なんてのは存在しないわけです。
下痢の症状は消化器系の症状ですからね。
ま、だから「お腹にくる風邪」なんて言われて軽視されているものの中には、ノロウィルスの感染症なんかもあって、厳重に対策をしないと感染を拡大するケースも多いようです。
で、なんで「風邪は万病の元」と呼ばれる所以は、多くの病気の初期症状が「風邪」に似ている為です。
「風邪」が進化して他の病気になるわけではなくて、そもそも最初っから、違う病気になっているのに、「風邪」に見えてるだけです。
で、その「風邪」かなと思ったら、多くの方は、市販薬を飲んだり、病院で薬を処方してもらったりすると思うのですが、そんなもんほっときゃ治るんです。
これは医学的にもわかってる事で、5~7日ぐらいで治るんです。
一番の治療は安静にして睡眠をしっかり取る事。
あとは、「抗生物質」を処方される事もあると思います。
ですが、これは風邪には全く効果がありません。
先ほども書いたように、風邪はウィルス感染であり、抗生物質は各種細菌に対しての抗菌作用しかないからです。
ウィルスと細菌は全く別物ですからね!!
ま、合併症予防なんかで抗生物質が有効な事もありますし、「抗生物質=悪」と決めつけるのはダメですが、多くのケースで必要ないケースがあるのも事実です。
で、もちろん薬ですから、副作用もありますし、耐性菌というさらに強い菌を生み出してしまったり、まー、ろくな事がないです。笑
では、風邪はなんで治るのか?
人間には立派な自然治癒力が備わっているからです。
でも、多くの薬は自然治癒力を低下させます。
身体に対して過保護になるわけですね。
子供と一緒です。
親が何でもやってまうから、子供が何もしないんです。
自分でやる子にするには、自分でやらせる事です。
多少の失敗も見守りながら、やらせる事で、覚えるわけです。
これが、免疫機能ですね。
発熱にも意味がありますからね。
身体が戦っている状態です。
それを何でもかんでも解熱してもーたら、戦えませんやんか。
だから、風邪が長引くんですよ。
「薬飲んでるのに、風邪が長引いてるんですー」ってアホかー、ですよ。笑
んなもん、薬飲まんと寝てたら治ります。
極端な高熱は解熱する必要ありますから、そこは注意せんとあきませんけど。
あとは、風邪の諸症状に対して、鍼灸施術をする事もありますが、これはつまり自然治癒力を高めているわけです。
「頑張れよー」って身体を応援してるイメージです。
手伝うのではなく、応援。
絶対こっちの方がええでしょ?
薬みたいにスグには効かなくても、長期的にみれば免疫力もUPしますし、副作用もないですもんね。
長くなってしまいましたね。
昨日、患者さんと話しててこういう話題になったので、ついでに。
その方も「風邪は薬で治すもの」と思われていたそうです。
ま、結局、最終的に理解してくれたかは不明ですが・・・
「先生は強いから」って言われましたけど、これも積み重ねですからね。
勝手に強くなったわけではありませんよ。笑
書きたい事は山ほどありますが、今日はここまでー!
あと、今日は薬批判みたいな記事になってしまいますが、ええ薬、必要な薬もたくさんありますからね!
そこは誤解せんといて下さいね!
ま、いらん薬が多いのも事実ですが・・・
皆さん、自分の身体は自分で守りましょうね、鍛えましょうね!!