大阪谷町6丁目のスポーツ鍼灸整骨院『久保鍼灸整骨院/KUBO LAB』

三十四発目-祭-

POSTED:2014/07/12 CATEGORY:BLOG

夏祭りの季節ですね。

街が賑やかになり、少しみんながソワソワするような季節。

ええ事ですね。

「ハレ」と「ケ」ってやつですね。

「祭(まつり)」って言葉の意味は、「感謝や祈り慰霊のために神仏および祖先をまつる行為(儀式)である。」とあります。

ま、だいたいわかりますよね。

で、昨日見かけた子供神輿。

でも、それに凄く違和感を感じたんですね。

子供たちが楽しく担いでるのは良いんですが、「ワッショイワッショイ」の声を録音したテープでスピーカーから流してるんです。

はて?そんな「ワッショイワッショイ」に意味がありますか?

お坊さんがお経のテープを流すようなもんですよ?

これって自分の声で気持ち込めてやる事に意味があるんとちゃうんですか?

僕が古臭いんですかね?

だんだん神輿が重たいから言うて、楽に担げるグッズとか機械とか開発されるんですかね?

それは違うでしょう・・・

「祭」って人間の凄い原始的な営みだと思うんです。

エビデンスもクソもない世界だと思うんです。

理不尽でいいんです。

そこに精神があるから。

そら、お祭り言うたら、子供らは喜ぶと思いますよ。

でも、喜べばええってもんちゃうでしょう。

成り立ちやら、意味やら、色んな事を上の世代が下の世代に引き継いで行く事に意味があるんと違うんですか?

お祭りは「ファッション」ちゃうんですよ。

「流行」もないんですよ。

ただただ、親から子へ、子から孫へ、それこそ命懸けで受け継いで行くものだと思うんです。

だからこそ、そこに感動が生まれたり、いろんな学びがあったりするわけです。

大阪でも岸和田のだんじりとかは有名ですよね?

あれが凄いのは、皆が真剣に命懸けで取り組んで、それを受け継ぎ続けてる事ですよ。

だから、人が集まるし、感動すらするわけです。

それが、スピーカーで「ワッショイワッショイ」なんて流すような祭に誰が心動くんですか?

「ファッション」で祭をするなっちゅうんです。

親も喜んで子供の姿写真撮ってますけど、それは親のコレクションが増えただけで子供の経験にはならないと思います。

そりゃ、神輿を担いだ経験にはなるのかも知れませんが、本当の意味で祭を経験したとは言えないと思います。

ま、僕も祭を経験した事がないので、何をわかった口を利いてるねん、とお叱りを受けるかも知れませんが、率直にそう思いました。

その上で、日本各地にある伝統的な祭が脈々と受け継がれていくことを願ってやみません。